彼女の話−同棲を始めて彼女が出来るようになった事-

同棲を始めた事によって彼女の精神はかなり安定したように感じる。

 

 

彼女は両親の事を良く思っていないかった。

特に自分に手を上げた父親の事は強い拒絶を示し続けていた。

そのような精神状態でいる家から出たのだから安定するのは当たり前かも知れないが。

 

 

そんな彼女と同棲を始めて半年が経過した。

この期間の中で、彼女が出来るようになったと話してくれた事が2つある。

1つ目はニュースを見ることが出来るようになった。

2つ目は夜食を我慢する事が出来るようになった。

 

 

1つ目のニュースについては理由ははっきりとしていない。

ニュースの種類にもよるが、ある程度聞き流せるようになったと彼女は話している。

 

どうしてもニュースは暗いニュースが焦点を当てられる事が多い。

どこかで事故が起こったり、誰かが死亡してしまったり。

以前の家だと気分がずっと沈み込んでしまう。

そこに暗いニュースが頭の中に入り込んで、気持ちがうまく切り替えられなくなってしまっていたのかも知れない。

僕の想像ではあるが。

 

聞き流せることが出来るようになったのは、言い換えればキャパシティが増えた証拠でもあると思う。

心に余裕が出来た証拠でもあると思うので、成長しているのだと思う。

 

 

2つ目の夜食を我慢出来るようになったのは、彼女曰く、家にお菓子が常に置いてあるわけではないから、とのことだ。

これには僕も同意見である。

 

彼女はやはり甘い物に依存している傾向があり、それが変わっているとは思わない。

もちろん、改善されてきたと思ってはいる。

 

同棲を始めた事により、その依存から完全に抜け出せているとは思わない。

しかし、物理的にお菓子から距離を取る環境、常にお菓子があるわけではない環境だから夜食の甘いお菓子などを食べなくて済んでいるのだろう。

 

 

上記で挙げた2つ以外のことも出来るようになっている。

長時間の労働や職場での人間関係のトラブル、課題への取り組み方や精神的に落ち込んだ時の対処などなど。

 

 

別に同棲を始めたから改善したものではないと思っている。

出来るように努力をしているのは彼女だから。

ただ、寝る事が出来る家が精神的に落ち着ける環境というのは非常に大きな事であると思う。

彼女を見ていて、それを強く感じる。

 

 

仕事柄、色々な家庭と接する機会を持たせてもらっている。

やはり、家で落ち着けないのだろうと感じるご家庭の子供達は問題を抱えている事が多い。

我儘を通せる環境とは違う、居心地が良い環境をこれからも一緒に作っていかなければ。