君が長い時間考えても絶対に答えは出ない!

保護者の方からよく言われる言葉、

 

 

『効率よく勉強してほしい』

 

 

『質を高めた勉強をして欲しい』

 

 

ここら辺は、面談の中で良く出てくる。

 

 

この言葉の真意がどこにあるのか。

 

 

正直、僕は分からない事が多い。

 

 

このような事を言う家庭の生徒は、短い時間で効率良くやる事は不可能に近いからだ。

 

 

そもそも、効率よく勉強をするとはどういうことなのだろうか?

 

 

例えば、10時間かけて数学のワークを行って50点取る、という状況があったとしよう。

 

 

これを8時間かけて同じ量の数学のワークを行って50点を取ったとしよう。

 

 

勉強に費やした時間当たりの点数は後者の方が大きい。

 

 

だから、後者の方が効率が良い勉強をしたと言えるだろう。

 

 

しかし、保護者の方はこんなことを望んでいるのだろうか??

 

 

恐らく、保護者が望んでいるのは、

 

 

ダラダラ勉強している姿がみっともない、だったらパパっと問題をこなしてもらいたい。

 

 

とにかくダラダラ問題をするな、という事なのだろう。

 

 

 

しかし、このダラダラと勉強する時間は子供たちにとっては意外に大事な時間であると思う。

 

 

それは何かというと、勉強時間の水増しが出来るから。

 

 

1時間でワークのページ数が1ページしか進んでいなくても、1時間は勉強をしたと子供達はテスト計画表に書くことが出来る。

 

 

これをテキパキやってしまうと、計画表にかける時間が減ってしまう。

 

 

その時間を確保するためには、更に沢山の問題を解かなければいけない。

 

 

それはめんどくさい・・・。

 

 

だから、ダラダラやろう。

 

 

という流れ。

 

 

 

だから、塾に入る段階で伝える事がある。

 

 

『〇〇さん、1~2分考えて分からない問題は直ぐに飛ばしなさい!そんな問題は1分考えようが、5分考えようが、10分考えようが絶対に分かるようにならないから!』

 

 

『その代わりに、答え合わせの時にしっかり解説を読むんだよ!』

 

 

とにかく、勉強が出来ない子にはダラダラ考えさせない。

 

 

ここから行動を変えていかなければいけない。

 

 

だから、効率よくなんて初めはどうでもいい。

 

 

効率なんか意識していたら、無駄に悩む。

 

 

まずは、無駄な事をさせない事から始める。